
2023年3月24日
株式会社教育同人社
特別支援学校における『指書きレッスン』の効果を検証した
2022年度EdTech導入補助金の効果報告レポートが公開
経済産業省「EdTech導入補助金」の2022年度効果報告レポートが事務局(一般社団法人ICTCONNECT21)のWebサイトで公開されました。
当社はEdTech導入補助金に2020年度から3年連続で採択され、2022年度は全国7自治体13校の特別支援学校にて『指書きレッスン』シリーズの導入実証を行いました。
GIGAスクール構想により、特別支援学校では1人1台端末に加え、障害により端末操作に困難がある児童生徒が使用する入出力支援装置等、学びづらさを補い学習を支援するためのツールの導入は一定程度進んだものの、教師や児童生徒が学習に使用するデジタル教材の導入は事例も少なく、十分でないと思われます。また、特別支援学校では、1人1人の児童生徒の障害種別、特性、状態・状況に応じた個別のICT活用が不可欠であり、活用場面や方法が限定されることなく、個々の児童生徒に応じてある程度教員が創意工夫して活用できるようなシンプルなデジタル教材が必要と考えられます。
本事業で導入した『指書きレッスン』シリーズは、タブレットのブラウザ上で動作し、「漢字」「かたち」「ひらがな・すうじ」「カタカナ」「アルファベット」「英単語」「にほんご(外国籍児童向けに英語・ポルトガル語・タガログ語表示が可能)」の筆順や字形の指書き練習を行うシンプルなクラウドアプリです。
採点機能は意図的に排除し、子どもが正誤判定によって意欲を失うことなく、お手本を見て練習し、正誤を自分で確認しながら習熟していく活用場面を想定していることも特長です。
今年度は、過去2年間の実証成果をもとに、特別支援教育の現場で無理なく活用ができるデジタル教材として導入実証を進めました。
利用した先生方からは「お手本が豊富にあり、児童生徒の実態に応じた学習ができた」「操作が直感的にできるので、知的障害のある児童生徒でもすぐに覚えて1人で利用できた」「鉛筆やペンを保持しての書字が困難な児童生徒でも、タブレット上でのなぞり書き練習は楽しく取り組めた」などの点を中心に評価され、下記の場面において特に効果が認められました。
●授業中の隙間時間や、課題が早く終わった児童生徒の自主学習場面
●イラスト、音声、文字を関連付けた学習場面
●字や形を捉えきれない児童生徒の繰り返し学習場面
また、児童生徒1人1人の実態が異なる状況で、先生が授業中複数名を個別指導する際に、その子に応じた練習内容を事前準備の必要なくすぐに提示できる使いやすさも評価頂きました。
詳細についてはぜひ、効果報告レポートをご覧ください。
https://ictconnect21.jp/ict/wp-content/uploads/2023/03/EDT00049_2022report.pdf
○筆順や字形の練習をする『指書きレッスンPRO』の詳細はこちら
https://www.djn.co.jp/support/ict/yubigaki/
○絵を見て発音を聞きながら練習できる『指書きレッスンGLOBAL』の詳細はこちら
https://www.djn.co.jp/support/ict/yubigaki_global/
【お問い合わせ先】
株式会社 教育同人社 マーケティング本部
担当 : 山田
電話番号 :03-3971-5151(代表)
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